2013年2月16日

小5男児が駅構内で飛び込み自殺、男児が通う学校の統廃合中止を求める遺書が見つかる

毎日jpの記事
http://mainichi.jp/select/news/20130215k0000e040176000c.html

> 14日午後4時25分ごろ、大阪府大東市野崎1のJR片町線野崎駅構内で、線路内に立ち入った男児が同志社前発宝塚行き下り快速電車(7両編成)にはねられ即死した
>府警四條畷署によると、同市内に住む市立小学校5年生の男児(11)で、自殺とみられる。
現場近くには、男児が通う学校の統廃合中止を求める遺書らしきメモが残されており、同署や市教委で詳しい動機などを調べる。

> 同署やJR西日本によると、男児がホームから飛び込むのを運転士が目撃。非常ブレーキをかけたが間に合わなかった。
>ホームには男児のものとみられるリュックサックが残され、中に塾の教材が入っていたという。
>遺書らしきメモはリュックのそばに置かれていた。

> 市教委によると、市立小学校統合実施計画に基づき、同校は今年4月、近くの学校に統合され、2月17日に閉校式の予定だった。
>遺族によると、遺書らしきメモには「どうか一つのちいさな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください」と記されていた

> また、男児は13日、「閉校式を止めることができないか」「学校がつぶされるのに僕たちの気持ちを誰も聞いてくれない」と話していたという。

> 母親(47)の携帯電話には自殺直前、「今までありがとう。みんな大好きだよ」とメールがあったといい、
「息子の思いに気付いてやれなかったのが悔しい。自殺というやり方で世の中が変わると他の子が思わないでほしい」と話した。

> この事故で、JR片町線は上下32本が運休するなど約1万4000人に影響した。


参照記事 まとめブログへのリンク(2chの反応)
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1750837.html

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自分の人生が終わってしまうこと、人に迷惑の掛かる方法での自殺、その行動によって変わることのない学校の統廃合。
その全てのおろかさに気づけなかった男児。
これらの理解は、小学生にはまだ難しいことだったのでしょうか?

本当はこのような事を真似する子どもが出てきて欲しくないので取り上げるのを躊躇った話題ですが、
この子の母親がとても真っ当なコメントを残されていたので、取り上げる事にしました。

「自殺というやり方で世の中が変わると他の子が思わないでほしい」
まさにこの言葉に尽きます。

最近、自殺のニュースが多かったです。
まず訴えを取り上げてもらえること、注目され話し合われること、
それらがこの子には、とても印象に残っていたのでしょうか。

自分が自殺すれば・・・という発想が、とても斬新で画期的なことだと思い立ったのでしょうが、
訴える書き置きはとても短く、統廃合される理由・中止を訴える理由・周りへの影響、全てが汲み取れない粗末な短文でした。

ひょっとすると、誰かに入れ知恵されたり自殺を勧められたり友達代表で自殺したという可能性もあり、
一概にこの子だけを愚か者と卑下することは、間違っているのかもしれません。

しかし、いじめや体罰というのは元々問題視されている事柄であるからこそ注目されたのです。
訴えるにあたり、話し合われるにふさわしい理由が上手く伝わらなければ
注目されたとしても、内容を掘り下げて考えてもらえることはありません


統廃合の有無や自分の自殺による周りへの影響を、自分本位でしか考えられなかった男児は、
それらを理解できずに死んでいった事がかわいそうではありますが、
真似をする子どもを今後出さないためにも、私たちは自己中心的な考え方や行動を非難することの方が大切だと思います。


たとえ大きな理由があるにせよ、自殺は愚かな行為です。

そして、轢き殺す事を余儀なくされた運転手は、
今後もその苦い思い出が消えることは無いのです。
 

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